ビギナーズラック
僕がパチンコをはじめたのは大学生からでした。
パチンコという遊びがあると耳にし、興味津々の僕は大学の先輩にどうやって遊ぶのかを訪ねていました。そのときは左打ちと右打ちすらわからず先輩に手取り足取り教えてもらっていた状態です。
最初に打った台は1パチのAKB。
友達3人でノリ打ちしてビギナーズラックで1人4000円ほどの勝ち。当時の自分はめちゃ大喜びしました。
そこからパチンコというものはやり方次第で勝てるんじゃないか説が自分の中に根拠のない自信として芽生え、同じ大学の友達にパチンコで大勝ちした人がいてインタビューして勝ち方を聞きまわりました。
その友達は「花の慶次を打ったら8万勝った」と言っていたのでひたすら花の慶次を打つことにしました。
このやり方で勝てると思っていたのですがいつのまにか知らず知らずに財布の中身が減っていったのです。
プチ中毒状態に
花の慶次を打っても負けるとわかっていたので、防雨時期にもう好きな台を打とうと思ってエヴァンゲリオンを打ちました。
お金がついに尽きて生活費(親の仕送り)などに手をつけてやっちゃいけないお金でパチンコを打つように…
その時は完全にギャンブル中毒でパチンコがやりたくてたまらないという状態。
お金の問題にぶち当たり困っていました。(当たり前)
正直お金があれば毎日でも打ちたいという気分でした。
そのとき勝ってる人がすごい羨ましかったです。
特にめちゃくちゃ豪運だった友達のY君はいつも勝っていました。そこである日とても自分に合ってるバイトを見つけます。パチンコを打つバイトです。
打ち子になる
パチンコを打つバイトといっても怪しいものではありません。
パチプロに雇われてパチプロの指示に従うバイトです。いわゆる打ち子というやつです。初めてこのバイトをやったときこんな夢のようなバイトがあるなんて信じられませんでした。
いざやってみると最初は少し難しかったです。まず1000円でいくら回ったかという回転数を10000円ごとに報告しなければいけません。
それと当たったときに当たった回転数と何ラウンドの出玉振り分けを引いたかなどをメモらなきゃいけなくて大変でした。
さらに当たり中が特に気が抜けません。当たり中は正確な止め打ちをしなきゃいけなかったのです。リズムに合わせて電サポが開いたら2発出すみたいな手順で牙狼の台を打っていました。またラウンド消化中は捻り打ちを決めなきゃいけなかったです。また終わった後にトータル確率という数字を元にいくら期待値を取ったかを報告しなければいけません。ただパチンコを打ちたいだけなのにやることが多かったです。ただこのバイトやっていてよかったのはパチプロの人が全ての手順を丁寧に教えてくれました。かなり親身に教えてくれたので自分のお父さんかのように慕っていました。自分は大学を卒業したらサラリーマンになろうとしていたのですが電車に乗って嫌々会社に行こうとしている不機嫌でぐったりしてるサラリーマンなど見るとそうはなりたくないという気持ちしかありませんでした。そのパチプロの人たちは幸せそうにしていて、サラリーマンとは顔つきが全然違いました。そこで自分もパチプロになったら幸せになるんじゃないかと思い始めます。
娯楽から生き甲斐に
パチンコのバイトでパチプロになるためにいろんなことを学びます。そのパチプロは当時牙狼や北斗無双を中心に立ち回っていました。牙狼や北斗無双である程度回る台を見つけて止め打ちが禁止されない店でガンガン回すという戦略でした。ただこのやり方を知っても自分はこの人たちと一緒な立ち回りをしようとは思いませんでした。まずそもそも釘を見て、回る台を見つけるということが自分ではできるようになりませんでしたし、パチプロの人たちは情報網がすごいのでただのバイトだった自分はその情報網の恩恵を受けることができませんでした。バイト先の店と同じ店に行くという手もあったのですがそんなことをしたらバイト先と揉めるのでしなかったです。また、当時自分はパチンコよりもスロットにドハマリしていました。その頃からスロットで楽しんで勝ちたいという気持ちが強くてそれを実践するようになります。
戦略の確立
スロットでの勝ち方はそのときハイエナと設定狙いというものを知っていました。ハイエナをほどほどにやり設定狙いもほどほどにやりました。一生懸命勝とうと思いましたが結果は全く出ず収支マイナスになる一方でした。パチンコバイトで稼いだお金が見事にスロットに消えていきました。この日からパチンコバイトで稼いでスロットを打ってお金が消えるという日々が続きます。収支をつけていましたが一向に勝てる気配がありませんでした。収支をつけるのが嫌になって累計300万近く負けたあたりで自分の負けた額に衝撃を受けて心を入れ替えようとします。このままではまずいと確実に勝てる方法を見つけようという思いが強まります。その中で設定1でも勝てるハイエナという方法を徹底しようという思いが強くなりました。
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